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第10回 道産木セミナー 木の未来とビジネスモデル ~中古住宅の流通活性化に向けて~
- 2018.04.18
10回目となる本セミナーは、東京大学 安藤名誉教授と、キャリアバンク株式会社 佐藤社長を
特別講師としてお迎えし開催。
開催日時:平成30年3月20日(火) 14:15~17:40
会 場:札幌ビューホテル大通公園
第1部 東京大学 安藤名誉教授
「これからの木づかい、道産材で未来をつくる」
国産材利用を拡大していくための「木づかい運動」の一環として、外国人観光客へ伝統的な木材利用手法や、新たな技術を活用した最新の木材利用を紹介し「木の文化」の情報発信を行うこと、「木のおもてなし」で木製品の活用法を提案することで、海外における日本の木材の利用を促進させたい。
道産材ついては、北海道には豊富な森林資源があるが、道民がその価値に気付き、製材としての利用価値を上げていく事が課題と話した。
第2部 キャリアバンク株式会社 佐藤社長
「進む人財不足~地域・業界の課題とそのソリューション~」
「働けるまではいつまでも働きたい」と答える中高年やシニア世代、再就職を希望する女性、外国人技能実習制度を利用して来日する外国人など、新たな労働力と成り得る人は増加しているが、人材不足が叫ばれる介護や建設業界へ進む人は少ない。
また近年は日本ではなく、自国や中東へ仕事を求める外国人労働者が増えていることもあり、人材不足解消は難しいと解説。若年者の離職については、止まることはないだろうと話した。
第3部 耐雪・耐震 道産木住宅推進協議会 手塚会長
「住宅が求める絶対性能とは?」
良質な中古住宅の流通促進のためには、「正確でリアルなインスペクション」と「耐震化」が重要なポイントと説明。
インスペクションにより住宅性能や耐震性を数値化。建物の評価を行い、性能が高い物件は価値に見合った価格で流通させる。そのために、不動産鑑定士、宅建業者、ビルダー・工務店、銀行の連携が必要と話した。
また、木造住宅の耐震ポイントとして、J-耐震開口フレーム、Jブリッド、JBRA-1システム、耐圧版式グリッドポスト基礎といったJ建築システムが開発した耐震アイテムを紹介。
講演の最後には「断熱診断®」がJ建築システムの商標として登録されたことや、JJJ®断熱診断®がエネマネハウス2017の断熱性能評価ツールとして採用になったことを報告。
【関連トピックス】
→エネマネハウス2017の評価ツールとして「JJJ断熱診断」が採用へ
~会場の様子~ 道内外から多様な企業より、多くの方が参加